◎店主オオマエが人生で初めて、自転車フレーム製作に手を出しました。
本稿はその記録、最後までこのブログが続くかどうかは神様しか知りません!ヽ(^0^)ノ
畏友オカネ君に手伝ってもらって梶原ジグをお店に搬入したのが1月30日、酸素とアセチレンのボンベを運び込んだのが31日。それがハンドメイドバイシクル展まで23日というタイミングだった。そこから生まれて初めて吹管に着火、ロウ付けの練習を開始。その時点での店主オオマエのスキルは、ザグリ失敗経験数回とロウ付け失敗経験数回、です。
パイプの端材を使って、外径にピッタリ合った内径のパイプ(たとえば25.4に対して肉厚1.6の28.6のパイプはピッタリ内接する)でロウ付けを練習する。10mmくらいのリングで始めて、徐々に幅広くロウを流せるようになる。これが梶原利夫氏が教えてくれたラグ付きフレームの練習だ。ラグレスの場合は形状が違うので、パイプの端材に対して別のパイプをザグってラグレスを作り、それをロウ付けする練習。練習用に端材をザグるのが面倒だけど、本番の材料で失敗するのはもっと悲しい結果を招く。練習が足りてないのは重々承知しつつ、日数を逆算してもうギリギリだと思い、前三角に着手した。
通常のアングルで接するヘッドチューブとトップチューブ、トップチューブとダウンチューブなどは、既存のラグにパイプを入れてケガキ、それに沿ってザグるのでそれほど実態と乖離してはいかない。いっそ、既存のラグだけでフレームを作ろうかとの思いが脳裏をかすめたが、「雑なことをやってうまくなるわけがない」との梶原氏の言葉で雑念を振り払った。
最初の一台はミニベロなので、ヘッドチューブとダウンチューブの接合部が、普通のダイヤモンドフレームとは大きく異なる75度で交差するため、そのザグリが難しかった。ピッタリの寸法でないと前三角ができないので、材料を何本もムダにしてしまった。ようやく前三角がジグ上に姿を現したのは、点火から5日目のことだった。